神さまのサインは、外から与えられるものではなく、心の静けさが外に映し出された象徴です。
でも、日常の中で心が揺れたり迷ったりしているとき、「これは愛の導き?それとも恐れ?」とわからなくなることがあります。
そんなときこそ大切なのは、正しいか間違いか判断しようとするより、感じてみることです。
ここでは、神さまのサインをやさしく受け取るための実践と、ジャッジするのではなく、ただ見分けていくための実践について見ていきます。
実践1:心を静かにする ― 「いまここ」に戻る
聖霊の導きは、いつも「いまこの瞬間」に届いています。
でも、心が不安や焦りで未来や過去に飛んでいるときは、その声が聞こえにくくなります。
心を静けさに戻す小さな練習は、神さまからのサインを受け取る土台になります。
心を静けさに戻す練習
(1)軽く目を閉じて、気持ちよく深呼吸を1回します。
そして、身体や心が少し楽になったり、落ち着いたりする感じを感じてみます。
(2)目を閉じて、意識を内側に、呼吸に、意識を向けていきます。
かすかな空気が出たり、入ったりしているようす、胸やお腹の中が広がったり、ゆるんだりするようすを、ただ、見ます。
(3)そのまま30秒ほど、“心の奥の静かな場所”に留まってみます。
静けさは、神さまの声が届く場所です。
それ以外に、わたしは少なくとも朝と夕に瞑想の時間を持つようにしています。
実践2:愛の声と恐れの声を見分ける
聖霊の声は、やさしく、穏やかで、あなたとすべての人を癒します。
エゴの声は、急かしたり、比べたり、義務や罪悪感を混ぜます。
心が迷ったときは、次の4つの質問を使って見分けてみます。
4つの見分けの質問
(1)この考えは、わたしに心の平和をもたらしているだろうか?
(2)この声は、誰かを責めていないか?(自分を含めます)
(3)この方向には、やさしさと安心があるか?
(4)結果として、心が広がる感じがするか?(それとも縮むか?)
4つのうち、ひとつでも「はい」と感じられるなら、そこにはすでに聖霊の導きが働いています。
例:日常の中での見分け
状況:ニュースを見て、急にお金についての不安が出てくる
エゴのサイン:
「お金についての不安がある、なんとかしなきゃ、どうしよう」と焦ってなんとかしようとする
(不安や焦りを見たくなくて)「お金についてのことを考えない、見ないようにする」
神さまのサイン:
「なんとかなるかも」と心にやわらかさを感じる
見分け方
→ エゴの声は焦りや恐れ、疑いや不満、冷たさや固さ、閉じる感じ、などがあります。
→ 神さまの声は心の平和、静けさを取り戻します。あたたかさ、やわらかさ、軽やかさ、開く感じなどがあります。
同じ出来事でも「どちらの声を聴くか」で、世界はまったく違って見えます。
実践3:受け取ったサインを「結果」で判断しない
サインを受け取ったあと、「これは正しかったのかな?」と確認したくなるときがあります。
けれども、神さまの導きは“結果”ではなく、心の状態です。
それが愛に基づいていたなら、結果がどう見えていても、そこには学びと癒しが含まれています。
ふり返りの問い
・わたしは今日、どんな瞬間に心の平和を感じただろう?
・恐れを感じたとき、それをどう見つめただろう?
このように心に問いかけて、浮かんできたことをメモしてみます。
これを続けると、日常でも神さまの導き、メッセージを受け取りやすくなっていきます。
静けさは、神さまの声が届く場所です。
心の平和を感じたら、その瞬間、もう導きははじまっています。
サインを探すのではなく、平和の中で受け取る
サインは、外を探すものではなく、思い出すものです。
心の平和の中に戻るほど、自然と見えるようになります。
焦っているとき、サインは、見えなくなったり、曇って見えたりします。
静けさに戻ると、もともとそこにあった導きが見えてきます。
次回は・・
次回は、さらに深く「エゴがサインを演じる」「愛の導きを恐れで誤読する」というテーマです。
聖霊のサインとエゴの“似ているけれど違う声”を、具体的な例とfear-mappingの視点から見ていきます。