4-3:実践編 神さまのサインの受け取る ー見分け

神さまのサインは、外から与えられるものではなく、心の静けさが外に映し出された象徴です。

でも、日常の中で心が揺れたり迷ったりしているとき、「これは愛の導き?それとも恐れ?」とわからなくなることがあります。

そんなときこそ大切なのは、正しいか間違いか判断しようとするより、感じてみることです。

ここでは、神さまのサインをやさしく受け取るための実践と、ジャッジするのではなく、ただ見分けていくための実践について見ていきます。

目次

実践1:心を静かにする ― 「いまここ」に戻る

聖霊の導きは、いつも「いまこの瞬間」に届いています。

でも、心が不安や焦りで未来や過去に飛んでいるときは、その声が聞こえにくくなります。

心を静けさに戻す小さな練習は、神さまからのサインを受け取る土台になります。

心を静けさに戻す練習

(1)軽く目を閉じて、気持ちよく深呼吸を1回します。

そして、身体や心が少し楽になったり、落ち着いたりする感じを感じてみます。

(2)目を閉じて、意識を内側に、呼吸に、意識を向けていきます。

かすかな空気が出たり、入ったりしているようす、胸やお腹の中が広がったり、ゆるんだりするようすを、ただ、見ます。

(3)そのまま30秒ほど、“心の奥の静かな場所”に留まってみます。

静けさは、神さまの声が届く場所です。

それ以外に、わたしは少なくとも朝と夕に瞑想の時間を持つようにしています。

実践2:愛の声と恐れの声を見分ける

聖霊の声は、やさしく、穏やかで、あなたとすべての人を癒します。

エゴの声は、急かしたり、比べたり、義務や罪悪感を混ぜます。

心が迷ったときは、次の4つの質問を使って見分けてみます。

4つの見分けの質問

(1)この考えは、わたしに心の平和をもたらしているだろうか?

(2)この声は、誰かを責めていないか?(自分を含めます)

(3)この方向には、やさしさと安心があるか?

(4)結果として、心が広がる感じがするか?(それとも縮むか?)

4つのうち、ひとつでも「はい」と感じられるなら、そこにはすでに聖霊の導きが働いています。

例:日常の中での見分け

状況:ニュースを見て、急にお金についての不安が出てくる

エゴのサイン:

「お金についての不安がある、なんとかしなきゃ、どうしよう」と焦ってなんとかしようとする

(不安や焦りを見たくなくて)「お金についてのことを考えない、見ないようにする」

神さまのサイン:

「なんとかなるかも」と心にやわらかさを感じる

見分け方
→ エゴの声は焦りや恐れ、疑いや不満、冷たさや固さ、閉じる感じ、などがあります。
→ 神さまの声は心の平和、静けさを取り戻します。あたたかさ、やわらかさ、軽やかさ、開く感じなどがあります。

同じ出来事でも「どちらの声を聴くか」で、世界はまったく違って見えます。

実践3:受け取ったサインを「結果」で判断しない

サインを受け取ったあと、「これは正しかったのかな?」と確認したくなるときがあります。

けれども、神さまの導きは“結果”ではなく、心の状態です。

それが愛に基づいていたなら、結果がどう見えていても、そこには学びと癒しが含まれています。

ふり返りの問い

・わたしは今日、どんな瞬間に心の平和を感じただろう?

・恐れを感じたとき、それをどう見つめただろう?

このように心に問いかけて、浮かんできたことをメモしてみます。

これを続けると、日常でも神さまの導き、メッセージを受け取りやすくなっていきます。

静けさは、神さまの声が届く場所です。

心の平和を感じたら、その瞬間、もう導きははじまっています。

サインを探すのではなく、平和の中で受け取る

サインは、外を探すものではなく、思い出すものです。

心の平和の中に戻るほど、自然と見えるようになります。

焦っているとき、サインは、見えなくなったり、曇って見えたりします。

静けさに戻ると、もともとそこにあった導きが見えてきます。

次回は・・

次回は、さらに深く「エゴがサインを演じる」「愛の導きを恐れで誤読する」というテーマです。

聖霊のサインとエゴの“似ているけれど違う声”を、具体的な例とfear-mappingの視点から見ていきます。

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