内なる結婚(投影回収の具体例)

男性性の神聖な属性

(1) 身体的な力:神の命が物質世界で活動するための「生の原動力」

(2) 行動:神聖な意志が領域を整え、尊いものを保護する「守護と創造の力」

(3) 言葉:混沌(カオス)に光を照射し、真実を明らかにする「神聖なロゴス(理)」

(4) 意味:全体性とひとつであり、自立した存在として佇む「神聖な実在・威厳」

女性性の神聖な属性

(1) 生命力:存在するすべてをありのままに迎え入れる「無条件の受容性」

(2) 感性・美:生命の喜びや豊かな調和を表現する「神聖な美・共鳴」

(3) 慈愛:自他の隔てなく愛を巡らせ、育み合う「豊かなの愛の循環」

(4) 叡智:自我を手放し、大いなる流れの器(道具)となる「神聖な叡智・降伏」

これらは「努力して身につける獲得目標」というよりも、

「”もともと与えられていた真実の姿”を覆っていた誤解(恐れ、防衛)が解けたときに、自然と現れ出る資質」といえます。

投影されていた影が、自分自身の内側に回収され、癒しの光が当てられ、解け、統合され、深く受容されるとき、「思っても見なかった光輝き、でも同時に、ずっと自分自身の中にあったことが感じられる何か」として、その美しさや豊かさ、才能が開花されます。

「イライラ・嫌悪感」や「憧れ・執着・嫉妬心・羨ましさ」があるときは、「投影かも?」「内なる結婚・統合の機会かも?」と立ち止まるチャンスともいえます。

影が「見て見て!」と言っているサインかもしれません。

・自分が自分に厳しく禁止してきた何か

・自分が自分の恐れや痛みを見ないまま、抑え込んでいた何か

・罪の意識からブレーキを踏んできた輝き

そんななにかに出会うかもしれません。

目次

男性性の4段階における影回収のサイン

(1)身体的な力(生命力・本能・冒険心)

投影の例

「粗野で野蛮な人」、「後先考えず欲望のまま動く人」、「危険な冒険やギャンブルに身を投じる人」を見て、イライラ・嫌悪感を感じる。

「圧倒的な肉体美や生命力を持つアスリート」、「野生的な魅力を持つ人」、「常識にとらわれず自由に飛び回る冒険家」に強い憧れを抱く。

「ダメンズと惹かれあってしまう」。

影からのメッセージ
「お行儀よく頭で生きすぎていないか?自分の中の野生や本能、身体のエネルギーをもっと解放していいのではないか?」

※相手に投影されていた影が回収・統合され、相手の中の光を心で見ます(=受け取ります)。

(2)行動(意志・実行力・境界線)

投影の例

「強引で支配的な人」「自己主張が激しく境界線を力ずくで侵してくる人」「冷徹に決断を下すリーダー」、モラハラパワハラオレオレ系に、イライラ、嫌悪感、反発心を抱く。

「やたらとルールや規律を押し付けてくる人」を見てモヤモヤする。

「圧倒的な決断力と実現力を持つカリスマ」「揺るぎない信念で世界を切り拓くリーダー」に強い憧れを抱く。

影からのメッセージ
「他者に遠慮して自分のNOや本心を殺していないか?あるいは、恐れや敵対心から境界線を引こうとしてこなかったか?自分の大切な領域(静けさ、休息、安心・・・)を守り、内なる力を信頼することを自分に許可していいのではないか」

(3)言葉(理性・分別・識別力・構造化)

投影の例

「理屈っぽく正論ばかり言う人」「感情を無視して冷酷に分析・批判してくる人」「構造や論理にこだわる評論家」にイライラや嫌悪感を抱く。

「明晰な知性を持つ人」「混迷した状況を一瞬で口頭整理できるスマートな人」に強い憧れを抱く。

影からのメッセージ:
混迷や曖昧さから逃げていないか? 感情に流されず、じっくりと心と向き合い、言語化し、真実を見極めて、本当の思いを明確にすることを自分に許してもいいのではないか?自分のことを「馬鹿だから」「頭が悪いから」と批判してないか?

(4)意味(全体性・精神的自立・静かな威厳)

投影の例

「達観したような態度をとる人」、「”意味”や”愛”を語ってる癖に傲慢に見える精神的指導者」、「世俗を超越したような顔をしている人」を見て、イライラや嫌悪感を感じる。

「圧倒的な静寂と存在感(オーラ)を持つ精神的指導者」、「大義や信念に生きる無私の聖者」を見て、強い憧れや崇拝するような気持ちを抱く。

影からのメッセージ:
外側に”ほんとうの意味”や”答え”を求めすぎていないか? 他者の承認を必要とせず、内なる力を認め、本当の意味での自立をするタイミングなのではないか?

女性性の4段階における影の回収のサイン

(1)生命力(受容・感性・無垢な開放感)

投影の例

「何もしないで甘えている人」、「無防備でだらしない人」、「無邪気で現実感のない人」を見て、イライラしたり、嫌悪感を抱く。

「特に何もしていない、ただそこにいるだけなのに周囲を魅了する天真爛漫な人」、「身体感覚に素直でリラックスして生きている人」に憧れや嫉妬心を抱く。

「引きこもりがちの人」を見て、イライラ・嫌悪感を感じる。

影からのメッセージ:
がんばりすぎて武装していないか? ただそこに存在する自分を受け容れ、身体の感覚と無垢な開放感を取り戻していいのではないか?

(2)感性・美(美・官能・関係性・自己表現)

投影の例

「華やかで目立つ女性」、「男好きされそうな女性」、「感情露わに自己表現する人」、「目立ちたがり屋」を見て、イライラ、嫌悪感、嫉妬心を抱く。

「圧倒的な美しさや洗練されたセンスを持つインフルエンサー」、「自分の感情や情熱を自由に作品や表現に昇華しているアーティスト」を見て、憧れや羨ましさを感じる。

「アーティスト(歌手)に過剰に熱狂し、生活や心をすべて「推し」に捧げているような人」を見てモヤモヤ・ザワザワする。

影からのメッセージ:
自分の美・感情・感性を抑圧して隠そうとしていないか?どこかブレーキを踏んでいるようなところはないか?本来の自分自身を表現し、世界を艶やかに楽しんでいいのではないか。

(3)慈愛(育み・献身・循環する愛)

投影の例

「人のために自己犠牲しているように見える人」、「おせっかいな世話焼きタイプの人」、「他者に尽くすことで自分の価値を得ようとしているように見える人」を見て、イライラ、嫌悪感を抱く。

「すべてを深く包み込む聖母マリアさまのような人」、「見返りを求めず献身するボランティア」を見て、「自分とは違う」というような強い憧れを感じる。

影からのメッセージ:
自分自身への愛や育みが不足していないか? あるいは、誰かを無条件で愛し、育み、命の循環に加わる歓びを自分に許していいのではないか

(4)叡智(聖なる叡智・降伏・無意識の仲介者)

投影の例

「流れに身を任せればいい」と根拠のないことをいう人、地に足がついていないふわふわしたことをいう人、意志がないように見えて実は周囲に影響を与えているように見える人を見て、イライラや嫌悪感を感じる。

「深い直感と叡智を持つスピリチュアルな人」、「自らを大きな器として世界に平和をもたらしているような神秘的な人」を見て「自分とは違う」という気持ちで憧れる。

影からのメッセージ:
エゴ(自我)で事態をコントロールしようとしすぎて疲弊していないか? より大きな流れや内なる直感に委ね、自分自身が”真実の器”として生きる準備ができているのではないか?

影として投影される人物は「大嫌いな嫌なやつ」や「雲の上の遠い存在」として現れることもよくあります。

しかし、その感情の揺さぶりこそが「それ、あなたの中にもある大切なエネルギーですよ」という内なる結婚への招待状となります。

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