こんにちは。
セッションでは、恋愛・結婚・パートナーシップに関するご相談も多く、その中で「男性性と女性性」というワードについて質問をいただいたり、対話したりする機会をいただくことが何度かありました。
そして、最近、ユング心理学の「内なる結婚」に再会する機会がありました。
ユングにインスピレーションを受け取り、「男性性、女性性、内なる結婚」について、わたしなりの解釈で言葉を置いてみたいとおもいます。
※ユング心理学における「聖なる結婚(内なる結婚)」とは、投影に気づき、心の中にある男性性と女性性を統合し、精神的な成熟と自己実現へと至る心理プロセスのことです。
※ユング心理学に触れながらインスピレーションを受け取らせていただき、わたしなりの解釈で書いているので、同じような感じのところもあると思いますが、一般的なユング心理学の文脈とは異なるかもしれません。
”男性性”も”女性性”も、内なる性質・力・エネルギーのようなもので、性別関係なく、誰の中にも与えられています。
”すでに誰の中にも与えられている”
けれども、わたしたちはその光の性質が自分の中にあるということを認めることができなかったり、外側の誰かや何かにそれを求めたり、比較したり・・・ということがあります。
外側の誰かや何かにそれを求めたり、比較したり、あるいは”そのエネルギーの影”を誰かにそれをみているとき、
そして、それに「これはもしかしたら、投影かも?」と立ち止まるのは、”内なる結婚”、”才能の開花”への招待かもしれません。
この記事では、男性性と女性性をそれぞれ4段階にわけて、わたし自身がこれまで見せていただいた”光”として浮かんできたワードを置いてみたいと思います。
この言葉が象徴する要素・質・エネルギーは、たったひとつの太陽の、さまざまな輝き方、ともいえるかもしれません。
仮に、太陽の光そのものが無色透明で区別がなかったとしても、プリズムを通すことで虹色のグラデーション(赤、青、緑・・・)として細かく分類され、この世界で美しく輝いているようなイメージです。
男性性
男性性=男性の中にも女性の中にも誰の中にもすでにある”神から与えられているもの”。
陽の性質、といってもいいかもしれません。
(1)身体性
生命力、原始的エネルギー、身体性、本能、野性、無垢な冒険心、未知への跳躍
生命のエネルギーを解き放ち、原始的な熱量を持って未知へと飛躍する力
(2)行動
意志、実行力、遂行力、境界線(尊重、開拓、大切なものを守る力)、決断力、コミットメント
意志を持って目的を達成し、表現し、与えていく力
(3)言葉
理性、知性、識別力、分別(真偽を見極め、適切に選ぶ力)、構造化(混沌に光を当て、見分けて選ぶ力)、客観的思考、明晰さ、構造化
混沌に光を照射して真偽を識別し、形を超えた本質や構造を見破る力
(4)意味
全体性、意味の開示、真の自立(内なる王座の確立)、大いなる意味の受容、大愛、静けさ、存在
外側の情勢に揺らぐことなく内なる王座を確立し、全体性の静かな存在として存在する力
女性性の4段階
女性性=男性の中にも、女性の中にも、誰の中にもすでにある”神から与えられているもの”。
陰の性質、といってもいいかもしれません。
(1)身体性
母性、官能性(生命のエネルギー、躍動感)、存在の受容、可能性の受容(世界をただ純粋に受け容れる)、身体性、柔軟性、純粋さ、無垢な開放感
世界のすべてをありのままにただ受け容れ、生命の純粋な可能性を開き置く力
(2)ロマン
美、感性、センス、感受性、感情、関係性、自己表現(美と感情を通じて世界と結びつく力)、情熱、共鳴、クリエイティビティ
ほしいものを素直に感じ、美や情熱を世界に体現し、楽しむ力
(3)霊感(聖性)
精神性、聖性、慈悲、奉仕、献身、循環する豊かさ、深い包容、育む・共に育つ、させていただく歓び、教えることで学ぶ(愛の相互循環)、生かされている安心、見守られている安心
自分の欲望を超越し、生かされている生命として深く包み込み、愛を育み循環させる力
(4)叡智
精神的真理、聖なる叡智、全体性の受容、聖なる叡智、道具意識(大いなる命・平和の器となること)、降伏、受容
従うことが導くこと(内なる真実に従うこと=全体の調和)、無意識の仲介者、自我を超えた大いなる叡智を信頼し、ゆだね、従う
「小さなわたし(自我)」を手放し、大いなる存在に降伏し、神聖な平和と喜びの器となる力
聖なる結婚(内なる結婚)
男性性・女性性のそれぞれ4段階の統合を重ねていく中で、
・素直さ、正直さによる勇気、ほんとうの意味での強さ
・精神的自立(ほんとうの意味での自立)
・わたしはわたしのままでいい、そのままでいいという圧倒的な安心感と本当の意味での自信
が確かなものとして育まれていきます。
そのため、他人に期待したり、周囲をコントロールして安心を得ようとしたりする必要が完全になくなり、関係性においても(そしてひとりで過ごしているときであっても)深い親密さ・つながりを感じるようになります。
自分の人生の責任を自分で持つ「強さ」や「決断力」を身につけることができます。
「4段階」として書いていますが、これは、
(1)人生の中で誰もが段階的に経験していくもの。人生のそのときどきで、プレゼントを一つひとつ、受け取り、開いていくイメージ。とはいえ、この「8つの段階のそれぞれの要素」は、誰の中にもすでにすべてあるので、「きっかりこの通り」という感じ、という話ではありません。
(2)円・循環的
このふたつの側面があるようです。
「直線階段的」にも思えるけど、「円」でもある、みたいな感じです。
「8つの段階のそれぞれの要素」は、誰の中にもすでにすべてあります。
これは「物理的・身体的なこと」として捉えると「そうじゃない」感じがします。
「あなたにはあって、わたしにはない」「わたしにはあるけど、あの人にはない」という感じがしてくることもあります。
この祝福されたプロセス、”聖なる結婚”では、「心に神から与えられているもの」という認識へと向かいます。
外に投げた影や光に、「もしかしたら、これは投影かも」と立ち止まるのが、その大きな第一歩を踏み出すことになります。
「あなたの中の光とわたしの中の光は同じでありひとつである」
「すでに誰の中にも与えられているもの。神から与えられたもの」
という認識、奇跡へと開かれていきます。
そのプロセスでは、
・努力して獲得しなければならない、完璧にならないといけない
・足りない、まだまだだ
・自分でちゃんと維持しなければならない
・守っていないと奪われる、攻撃される、犠牲になる、失ってしまう
・いまよりも、未来のほうが幸せなはずだ
・みんなから置いてけぼりにされてしまう、取り残されてしまう
・ひとりぼっちだ
という考えが「ありえなかったこと」という深い安堵へと変化していきます。