境界線の揺れを光の入口へ─内なる光に戻るワーク(5−4)

気づいた瞬間から光へ戻る、小さな4つのステップ

境界線が揺らぐとき──
心は一瞬だけ「外側へ向かう方向」に傾きます。

そのズレに気づくことは、すでに聖なる存在による訂正のはじまりです。

チェックリストで「いま、ずれた」と気づけたら、
その場でできる小さな光への帰還をひとつずつ重ねていきます。

セルフチェック:被取り込みチェックリスト

1 胸に手を当てる(セルフ・コンパッション)

胸にそっと手を置くと、
外へ伸びていた注意(アテンション)が静かに内へ戻ります。

「いま、ここ」に自分を迎え入れる最初の合図。

身体の防御がやわらぎ、中心へ帰る通路がやさしく開いていきます。

2 「これはわたしのもの?相手のもの?」と一度たずねる

「これはわたしのもの?相手のもの?」

「これは誰のもの?」

「これはいまのわたしのもの?」

この問いは、感情や思考やエネルギーなどの出どころを特定・解明するためではありません。

境界が揺らいだときに失われる
心の方向性を光へ戻すための「軌道修正」として働きます。

問いかけた瞬間、混線していた領域に細やかな区別が生まれます。

※この問いかけで「誰か」が浮かぶ場合は、関係を通して心の深い層が浮上している合図、深い癒しの機会です

3 2をそっと「本来の場所」へ返す

2をそっと下ろします。

これは拒絶や切り捨てではなく「勘違いの配置を元に戻すだけ」 のやさしい訂正です。

罪悪感も努力もいりません。
ただ、尊厳としての区別を取り戻すだけです。

4 3秒だけ目を閉じ、背骨の中に「静けさの柱」を感じる

少しの間、目を閉じて、

背筋がすっと一本に伸びるように、
身体の中心に静けさの柱が立つのを許可します。

これだけで、境界も驚くほど自然に整います。

たとえ3秒でも、光の中心軸を思い出すだけで
心の領域は「わたし」に戻ってきます。

神聖な関係への入り口として

境界線が整うとき、
それは単なるセルフケアではありません。

心は分離の立ち位置から静かに離れ、
「同じ目的を思い出す位置」、
神聖な関係へ移行されます。

※神聖な関係:奇跡講座

そこでは、

「わたしも相手も、ただ”本当の平和”を求めているだけ」

という理解がやわらかく立ち上がります。

境界が回復するとは、
防御を固めることではなく、
愛を見る視座へ心が戻っていくことでもあります。

境界線の揺れは「愛へ戻るための合図」。

立ち止まり、気づくたびに、小さく、そして確実に、

光の方向へと還っていきます。