「外で戦う」かわりに「心を癒す」を選ぶためのステップをまとめました。
強い怒りや復讐心が立ち上がるとき、いちばん苦しいのは自分の心です。
ここでは、相手を変えるより先に「心を楽にする」ためのガイドを簡単にまとめてみました。
癒しや心のケアには様々なガイドや方法があります。
ここでは、その中でも基本的なポイントをいくつかまとめてみました。
① 目的を思い出す(5秒)
「わたしの目的は、復讐? それとも、心の癒し?」
まず二択だけにする。
正しさの議論や段取りなどを一旦おろし、内的な目的を《癒し》に再設定。
② 今の感情をそのまま感じる(1〜3分)
怒り・悔しさ・身体感覚に言葉を与える(ラベリング:例「胸が熱い」「悔しい」)。
ポイントは“分析より体感”。ただ感じて、1つか2つメモできれば十分。
(必要に応じて)ルーツに静かに触れる
「この痛みは“今その人”だけのもの? それとも昔の痛みの再生?」
ふと思い出す場面があれば、やさしく点線で結ぶ程度に。
「原因探し」ではなく「気づき(例:同じ痛みかも)」で止める。
抵抗が強いとき(怒りMAX/反発/手が止まる)
バイロン・ケイティのジャッジメントワークシートへの書き出し。
フルでやれなくても、“外にあると見える思い”を紙に置くこと自体が減速装置になります。
できそうだったらバイロンケイティの4つの質問〜。1つでも十分、速度が落ちます。
「今は“わたしを守るために”怒りを感じているのかもしれない」
「目的は、外側や誰かをなんとかすることではなく、わたしの心を楽にすること」
など、心が落ち着く・軸が中心に戻るためのお守りの言葉を用意しておくのもいいかもしれません。
※わたし自身「バイロン・ケイティワーク」を実践しており、セッションやクラスのみなさんともご一緒することがあります。
よくある落とし穴を回避するためのメモ
早すぎる“許そう”宣言:
感情が未消化のまま蓋をしない。「これは時間がかかるかもしれない」と思うことで落ち着いて心と向き合えた、という方も多いです
原因捜索の沼:
加害/被害の歴史を深掘りしすぎない。「点線で結ぶ」で止める。
確認事項
「癒しを選ぶ=行動しないこと」でも、「怒りを感じてはいけない」ということでもありません。
身体的・法的な安全が脅かされている場合には、内的ワークと並行して、専門窓口や法的手段の検討をしてください。安全の確保が最優先です。
また、感じるワークには「やめ時」を決めておくと、心への負担をかけにくくなります。長時間の反芻を避け、最大10分ほどを目安に区切るとよいでしょう。
ジャッジメントワークシートは、“同伴者あり”の方が優しく進むことがあります。セッションやクラスで希望される方は、数分だけでもご一緒に書き出してみましょう。お気軽にお声がけください。